メガネやコンタクトを外すとぼやけてよく見えなくて不便ですよね。子どもの頃はよく見えていたのに、まさか視力検査の一番大きい0.1の箇所が見えなくなるなんて思いもしなかったという人もいるのではないでしょうか。

視力が低下した、老眼が始まったからといっても諦めるのはまだ早いです。適切なアイケアをすれば、視力の低下を抑え、視力回復するかもしれないからです。そこで視力復するための方法を紹介し、その中でも毎日手軽に始められる方法を詳しくお伝えいたします。

近視になる理由

近視は、裸眼の状態で近くはよく見えますが、遠くは焦点が合わずにぼやけてしまうことをいいます。近視に関わっているのが、眼軸(がんじく)と呼ばれる角膜の頂点から目の中にある網膜までの長さです。眼軸は一般的な大人でおよそ24mmあり、眼球を10円玉位の大きさと考えると分かりやすいです。

近視が進むと、この眼軸が伸びていき、目の中全体の屈折が変わってしまうのです。その結果、焦点をあわせられなくなり、視力が低下するのです。では、どうして近視になるのでしょうか。子どもの場合と大人の場合に分けて説明いたします。

小学生や中学生の場合

近年の学校保健統計調査によると、小学生の4分の1、中学生の2分の1の裸眼視力が1.0未満になっています。近視は進んでいる傾向にあるのです。

子どもの視力は6歳～8歳頃までに完成するといわれています。
成長していくと眼軸が伸びてき、正常な目になります。正常な目であれば、遠くのものも近くのものも鮮明に見えて当然です。しかし、この成長の過程で、テレビゲームやパソコン、携帯電話を凝視していると、常に近くの画面を見ていることになります。幼少の頃から近くを見続ける習慣を続けていると、近視になってしまうのです。

大人の場合

眼軸は一般的な大人でおよそ24mmあります。近視は、この眼軸が伸びることで起こるのです。近視が進行すると眼軸が1mm伸びると言われていましたが、最近はどうやら1mmどころではなく、どこまでも伸びていく傾向にあるようです。

それは現代人の生活スタイルにあります。パソコンや携帯電話の凝視、蛍光灯や車のライトなどの人工の光、漫画や小さい文字の雑誌など目に悪いものであふれています。それに様々なストレスが近視に関わっているのです。大人で目の悪い人は9割という怖い時代になっているのです。

近視だとメガネをかける、コンタクトレンズを装着することで生活の不便は解消します。しかし、そのまま目に負担をかける生活習慣を続けていると、当然近視は進んでいくことになるのです。メガネやコンタクトの度数を替えることもできますが、限度があります。それに、近視が進むと網膜剥離や緑内障、白内障などの恐ろしい合併症が増加することも知っておかなければなりません。

目にいい生活習慣をすごそう

私たちの目は、常に近距離の物ばかりを見ている傾向にあるので、目は極度に緊張した状態になっています。目に優しい生活習慣を心がけるようにしましょう。例えば、目に一番優しい色は緑色です。緑色をインテリアに用いれば、常に目に優しい色に囲まれて過ごすことになります。観葉植物の緑もおすすめです。他にはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。

バランスのとれた生活習慣を維持

私たちが口にする食べ物は、そのまま目の健康につながっているので、栄養のバランスが良い食事をすることが大切です。特に目を元気にしてくれる栄養素が三つありますので紹介します。

一つ目は、ビタミンAです。ビタミンAが不足すると暗闇で視力がいちじるしく衰える夜盲症や眼球乾燥症（ドライアイ）、角膜軟化症などを引き起こすことがあるのです。目の粘膜を作る栄養素なので、積極的に摂りたいビタミンです。
ビタミンAを含むのは、ウナギやレバー、卵黄、人参やほうれん草などの緑黄色野菜です。

二つ目は、ビタミンB1です。ビタミンB1は視神経を活発にする働きをするので、不足してしまうと神経系に障害を起こすことがあるのです。昔からビタミンB1不足は近視の原因の一つともいわれており、病院ではビタミンB1の内服薬が処方されることもあるのです。
ビタミンB1を含むのは、豚肉、シイタケ、ベーコン、小麦胚芽などです。

三つ目は、ビタミンB2です。ビタミンB2は体の中のエネルギー代謝に必要になり、目が光を取り入れるときのエネルギー代謝にも使われるのです。 ビタミンB2を含むのは、サバやウナギ、豚肉のレバー、卵、チーズなどです。動物性の食物や野菜のほとんどに含まれているので、多くの種類の食べ物をバランス良く食べていれば、不足することはありません。

目の健康を保つためには、その他にもビタミンCやビタミンEも摂取したいです。また、ビタミンだけではなく、炭水化物、たんぱく質、脂質、ミネラルなどもバランスよく摂れるようにメニューを工夫するようにしましょう。

紫外線をできるだけ避ける

紫外線対策をすることは、白内障などの予防にもつながります。女性であれば、外出時はつばの広い帽子をかぶる、日傘をさす、サングラスをかけるなどで紫外線対策をすることができます。男性もUVカットのサングラスを着用して目から入る紫外線を防ぐことができますね。ただし、色が濃すぎるサングラスは瞳孔が開きがちになり、かえって紫外線を入りやすくしてしまいますので、気を付けてください。

紫外線にはUVA波とUVB波の2種類があります。UVA波は通常のガラスは透過するので、室内にいるからといっても油断できません。家にあるパソコンやテレビの画面に日の光があたらないよう、反射光の影響を考えた配置を心がけることも大切です。

スマートフォンやパソコンはできるだけ目から離す

目に良い生活習慣を作るためには、スマートフォンやパソコンはできるだけ避けるに越したことはありません。しかし、なかなか難しいのが現実です。そこで、スマートフォンやパソコンを使う時間を制限することから始めてみてはいかがでしょうか。
また、スマートフォンやパソコンを使っていると凝視しがちになります。窓の外の看板や木など遠くにあるものを目標物と決めて、1時間に1～2回は見るようにします。遠くを眺めることで、近くばかり見ていた目の筋肉の緊張がやわらぐのです。

スマートフォンは手に持って画面を見るので、画面との距離がどうしても近くなってしまいがちです。スマートフォンは顔に近づけるのではなく、目から30cm～40cm離すように心がけてください。画面を眺める向きも、目が少し下を向く角度だと疲れにくくなります。

視力を回復させる方法

視力が低下したことがある人ならば、何らかの視力回復の方法を試したことがあるのではないでしょうか。手術が必要なレーシックや眼内コンタクトレンズ(ICL)、マッサージやツボ押し、サプリ、画像を見る方法など様々な方法があります。それぞれについて、詳しく紹介いたします。

レーシック

レーシックは、角膜屈折矯正手術の一種です。目の角膜にレーザーを照射して、角膜のカーブの形状を調整します。角膜のカーブを調整することで屈折の角度を変えることができ、目の焦点が合うようになるのです。手術時間は10分程度で済みます。1990年にギリシャで初めて施術され、日本では2000年に厚生労働書の認可がおりたことから広まりました。

ドライアイやアレルギー性の結膜炎がありコンタクトレンズが使用できない人、左右の視力がかなり違う人には向いている方法です。40歳を過ぎると目のピントを合わせる機能が衰えるので、老眼を感じる人が増えます。レーシックの手術は老眼を回復することはできませんので、レーシック手術を受けた直後から手元の文字が見えにくくなる可能性もあるのです。40歳を過ぎてからのレーシックは、手術を受ける前によく検討する必要があるといえます。

また、レーシックは術後年数が経過すると視力が元に戻ってしまう近視の戻りがあることがあります。その他にも、一時的に光が眩しく感じてにじんで見える、ドライアイになることもあります。手術ですので、一度行うと術前の状態には戻せなくなります。メリットとデメリットをよく理解した上でレーシックを決断する必要があるといえます。

眼内コンタクトレンズ（ICL）

近視をメガネやコンタクトレンズで矯正するのが煩わしいという人には、角膜屈折矯正手術をする方法があります。角膜屈折矯正手術ではレーシックがよく知られています。レーシックはレーザーを用いて角膜のカーブを調整する手術ですが、高度の近視・遠視・乱視がある、近視がまだ進んでいる、角膜が薄い、円錐角膜やそれが疑われるような不規則な乱視がある人には適応されません。角膜の強度を保つためには治療できる範囲に限度があるからです。

眼内コンタクトレンズ（ICL）は、レーシックが適応されない人でも施術できる方法です。眼内コンタクトレンズ（ICL）は、目の中の角膜と水晶体の間に薄いレンズを挿入することで、角膜の屈折の異常を矯正する方法です。目の中にコンタクトレンズを埋め込むイメージです。眼内コンタクトレンズ（ICL）は、目の中で異物感を感じることはなく、汚れがつくこともほとんど無いのでメンテナンスは不要です。手術は20～30分で終了します。

レーシックのように近視の戻りはなく、見え方の質も良くなります。ドライアイが悪化することもなく、眼内コンタクトレンズ（ICL）を取り外せば術前の状態に戻すこともできます。しかし、レーシックよりも費用が高額になることが難点であり、角膜と水晶体の距離が浅い人は、緑内障の危険があるので適していません。また、サッカーや格闘技など頭部に強い衝撃を受けるスポーツをしている人にも適していません。衝撃でレンズがずれてしまい、再手術が必要になる可能性があるからです。

マッサージ・ツボ押し

目が疲れたなと思ったら、目をマッサージすると気持ちが良くなります。目の疲れが取れるような気もします。しかし、間違ったマッサージをすれば、目を傷つけることになるので気を付けなくてはなりません。目はむき出しの臓器と呼ばれているデリケートな部位です。特に、目玉(眼球)を押すマッサージは非常に危険です。たとえまぶたの上からでも目玉を押すと、急激に眼圧(目の中の圧力)が上がってしまうからです。

目のマッサージは、目のツボ3箇所を刺激するようにしましょう。目のツボは、目頭、目尻から1センチほど横のこめかみの下あたり、眼窩上孔(がんかじょうこう)というまゆ頭の内側から3分の1ほどのくぼんでいるところの3箇所です。この目のツボ3つを親指か人差し指の先を使って3～4回押すようにします。もし軽い痛みがある、涙が出るなどした時は、疲れが溜まっている証拠です。痛みが無くなれば、目や頭までスッキリした気持ちになれます。

ブルーベリーサプリメント

目に良いと言われるブルーベリーサプリメントはたくさんあります。目に良い栄養を摂取することで、目の機能改善が期待できるのです。食事から栄養を摂ることも大切ですが、毎日の食生活で目に良い栄養成分を十分に摂ることは難しいこともあります。一方、ブルーベリーサプリメントは手軽に補給することができるので、とても便利です。
目に良い四つの栄養成分について紹介いたします。

一つ目は、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニンです。ブルーベリーが目に良いということは、いまや常識になっています。アントシアニンは、ヨーロッパでは医薬品としても販売されているのです。アントシアニンの目にとって良い機能はたくさんあります。

①視神経の保護
②目の血管の保護・改善
③目の循環機能の改善
④抗酸化作用
⑤コラーゲンの再生機能

近視は、目の循環障害によって起こります。近視の合併症が白内障や緑内障です。目の血管を改善して循環を促進することで、防止や解消することができるのです。

二つ目は、ルテインです。ルテインは天然のサングラスとも呼ばれており、目を光の刺激から守ってくれる働きをします。網膜にある黄色い斑点を「黄斑部」と呼びますが、網膜の中では光を感知する最も重要な部分です。この黄色い色素にルテインが含まれています。ルテインには抗酸化作用があり、網膜が酸化するのを防ぎ、加齢黄斑変性の予防や進行の抑制に有効なのです。ルテインは食品でいうとほうれん草やケールに多く含まれています。

三つ目は、アスタキサンチンです。アスタキサンチンは、エビやカニ、サケ、イクラなど赤い色をした海の生物に多く含まれています。アスタキサンチンはルテインと同様に、抗酸化力があり、ビタミンEの約1,000倍ともいわれているくらいです。特に、筋肉系に働くので、筋肉の疲労から起こる疲れ目には効果が期待できます。

最後は、イチョウ葉エキスです。イチョウ葉エキスもブルーベリーと同様に、ヨーロッパでは医薬品として扱われています。特に眼科や咽喉科の疾病、循環器障害、感覚疾患障害に用いられています。イチョウ葉エキスには、血管強化、血流促進、抗酸化作用、動脈硬化改善機能まであるのです。

立体視トレーニング

画像を見て視力回復する方法もあります。スマホのアプリでもたくさんの種類が用意されています。視力が低下するのをくい止めるには、目を鍛えることが大切です。筋肉を鍛えるのと同様に、筋トレならぬ眼トレが必要になってくるのです。

例えば、3Dの画像を見て目を鍛える方法があります。3Dの画像を見ている時に、目の焦点を変えることで平面に見えていた画像が立体的に見えるようになるのです。これを「立体視」といいます。立体視をすると、普段使わない目の筋肉を使うことができるので、目のトレーニングになるのです。他にも様々な方法があり、目の筋肉を鍛える、目の緊張を和らげることで視力が回復していくしくみです。

手軽で効果があるのはブルーベリーサプリ

視力が低下したら、メガネやコンタクトで不便は解消されます。しかし、目に負担をかける生活を続けていたら、いずれ近視は進んでいきます。近視が進むと網膜剥離や緑内障といった恐い合併症が待っているのです。緑内障は今まで40歳以降の人にみられる病気でしたが、年々若年層の間にも増えてきています。幼い頃から目に悪い生活を続けているため、近視になる年齢が下がってきているのです。緑内障は、視力障害や視野狭窄などを引き起こす恐い病気です。近視が強いほど、合併症の心配がでてくるのです。たかが近視と甘くみてはいけないのです。

視力回復の方法にはレーシックなどの手術もありますが、近視が戻る、ドライアイになるなどの危険性もあるのです。そこで手軽に始められるアイケアとしておすすめなのが、ブルーベリーサプリメントで目に良い成分を補う方法になるのです。

ブルーベリーサプリメントを選ぶときの注意点

ブルーベリーサプリメントを選ぶときには、何を重視しますか？値段、成分、飲みやすい形、入手しやすいなど色々あると思います。サプリなんてどれも同じだろうなんて思っていたら大間違いです。目に良いと謳っていても、成分が少ししか入っていないものもあるからです。せっかくこれからサプリメントを飲んでみようと思っているのならば、とことん色んな製品を比較して選ぶようにしてください。

ブルーベリーの含有量

目に良い物と考えると、真っ先にブルーベリーが思い浮かんでくる人が多いと思います。ブルーベリーを使ったサプリメントは、たくさんの種類があります。色々な製品を比較してみるには、まずは原材料名を確認してください。ほとんどのサプリがブルーベリーではなく、ビルベリーと表記されてあります。あれ？なんでビルベリー？と思われるかもしれません。ビルベリーはブルーベリーと比べて約5倍のアントシアニンを含んでいるため、ブルーベリーサプリメントの主原料となっているのです。通常のブルーベリーの果肉を半分に切ったら白色ですが、ビルベリーは青紫色です。色からしてアントシアニンをたっぷりと含んでいるのが分かります。

ビルベリーの含有量は、原材料名として書いてある成分の最初に書いてあることが重要です。原材料名は、サプリに入っている成分の重量が重い順に書いてあるからです。まずはビルベリーが最初に表記されているかを確認してください。

特にビルベリーがナノ化されているものは、体内で吸収しやすくなっているのでおすすめです。

ルテインの含有量

目に良いサプリメントはたくさんありますが、ルテインは目にとって大切な成分です。ルテインが含有されているかも確認することが大切です。ただし、原材料名をみても「ルテイン」と書いてあるわけではありません。たいてい「マリーゴールド色素」と書いてあります。ルテインは、もともと人間の体に存在している栄養素です。しかし、体内で合成することはできません。黄色いお花のマリーゴールド（食用）から抽出しています。ルテインの含有量まで詳しく記載されているわけではありませんが、ルテインが6mg以上含有しているものがおすすめだと言えます。

実績はあるか？

ブルーベリーサプリを選ぶ上では実績も参考になる項目です。今までどれだけ売れているのかが、販売実績で知ることができるからです。たくさん売れている製品は、それだけ多くの人が支持している製品です。信頼できる製品と考えることができます。

たくさん売れている製品は、たくさん口コミがあります。サプリメントを実際に飲んでいる人の意見を知ることができるので、とても参考になるのです。

まとめ

スマートフォンやパソコンで目を酷使することで若年層の近視が増えている現代では、今後も視力が低下することが考えられます。近視が進むと網膜剥離や緑内障などの恐ろしい合併症をまねく危険性があるので、しっかりとアイケアをすることが大切だといえます。

アイケアで最も手軽に始められるのがサプリの摂取です。ブルーベリーサプリの主原料であるビルベリーには、豊富なアントシアニンが含まれております。アントシアニンは、目のピント調整力の低下を防いだり、視力の低下を防ぐ、目の疲労感の改善などに期待ができる成分です。ルテインも有害な紫外線やブルーライトから目を守るサングラスの役割をしてくれます。両方とも目にとっては大切な成分です。